マリー・アントワネット 11/30☆ソワレ
2006年 12月 01日
MAに行ってきました。
かなり辛辣なので、MA賛同派な方は読まれないほうがいいと思います(^^;)
あくまでも個人的な感想なので、ご容赦くださいね。
この、モヤモヤした感じは一体・・・ 頭がゴチャゴチャです~(泣)
まず第一幕。
ここまでは、まだ良かったんです。
とくにマルグリットが好きでした。貧困に喘ぎながら、悔しくて歯がゆくて、やりきれない気持ちが伝わってきました。
カリオストロとボーマルシェ
狂言回しは、ボーマルシェだと思いました。 カリオストロは、王室派でも民衆派でもなく、中立の立場で物語をナビゲートする役割を担っているんだな、と。
第二幕
理解できなくなってしまいました、いろんな意味で。
ベルサイユの女中になってからのマルグリットは、マリーを庇(かば)っていました。
マルグリットは、マリーを憎んでたんじゃなかった?
ルイ・ジョセフの死や王室一家の場面で、何故かカリオストロの姿。
ルイ・ジョセフを死に追いやったのも、ルイ16世とマリーを処刑に導いたのもカリオストロなのか? 彼は本当に詐欺師なんでしょうか?
一幕では「ナビゲーター」として解釈していたカリオストロ、二幕で位置付けができなくなってしまいました。
ルイ16世の処刑を、もっと多く語ってほしかったです。
彼がどれだけ国を想い、どんな気持ちで死んでいったのか。
マリーは、最後の処刑シーンからカテコまで放置(爆)されているのを除けば、理解できました。 まぁ、タイトルロールですから理解できないと困っちゃいますが(汗)
全体的に、それぞれのキャラクターの主張が強いせいか、観客が精神的に振り回されてしまう感じが否めないです。 なんだか、とっても中途半端だし。
一つの作品としての統一感に欠けるので、観ていて疲れました(;_;)
結局、この作品は何を訴えたかったのでしょうか?
ラストの処刑シーンから察するに、「世界はいつもこんなことを繰り返してるんだよ、だから未来も明るくないよ。」ということ?
そんなの、今の世の中見てれば十分すぎるくらい分かりますよね。
舞台というリアルな虚構の世界に、僅かでも希望を見出したくて人生のヒントが欲しくて観に行っている身としては、心にのし掛かってくる重圧がとっても痛いです。
唯一、いいと思ったのは、曲の旋律。 リーウ゛ァイさんの曲は聴き心地がいいです。
明日2回目に行ってきます。
by crystalily
| 2006-12-01 13:51
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